MPL 2.0 ライセンスについて例を交えて解説してください
MPL 2.0 ライセンスについて例を交えて解説してください
MPL 2.0(Mozilla Public License 2.0)は、Mozillaが策定したオープンソースライセンスの一つです。以下にMPL 2.0の特徴および具体的な例を交えて解説します。
MPL 2.0の特徴
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ファイル単位のライセンス:
MPL 2.0は、変更や再配布が行われた場合、その変更が加えられたファイルに対して適用されます。つまり、他のファイルに影響を与えずにライセンスが適用されるため、比較的柔軟です。 -
ソースコードの開示:
MPL 2.0の下で配布されたソフトウェアを改変して再配布する場合、改変したファイルはMPL 2.0の条件に従ってオープンソースとして提供する必要があります。一方で、他のファイルはプロプライエタリ(独自の著作権)として保護されることができます。 -
特許の権利:
MPL 2.0は、ライセンスを受けたユーザーに特許の権利を提供します。つまり、ライセンス元(著作権者)がそのソフトウェアに関する特許を行使することができなくなるため、利用者は特許のリスクを軽減できます。
具体例
例えば、ある企業がMPL 2.0ライセンスの下で配布されたライブラリ「LibA」を使用して、自社のアプリケーション「AppX」を開発したとします。
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LibAの利用: 企業はライブラリ「LibA」を自由に利用し、アプリケーション「AppX」内でその機能を呼び出します。
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変更の適用: 企業が「LibA」にバグ修正を行い、その修正を加えたファイルを「LibA_modified」に保存したとします。この時、彼らは「LibA_modified」のソースコードを公開する義務がありますが、アプリケーション「AppX」のソースコードを公開する必要はありません。
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再配布の際の考慮: もし企業が「AppX」を他の人に配布する場合、「LibA_modified」を元のライセンス(MPL 2.0)に従って提供しなければなりません。しかし、「AppX」の部分はプロプライエタリとしてそのまま保持することができます。
このように、MPL 2.0はオープンソースとプロプライエタリソフトウェアを組み合わせた柔軟な使用が可能なライセンス形態です。